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【生前贈与】~手続きの方法と内容について解説~

生前贈与の手続きについての情報を詳しく掲載しています。

節税対策として効果的な生前贈与

生前贈与を行うことによって、節税・減税効果があります。平成25年度税制改正によって、相続税が増税したため、相対的に生前贈与を行うことによって節税効果が生じるようになりました。

また、生前贈与の場合は、贈与するタイミングを選ぶことができるため、これから不動産の価値が上昇することが見込まれている場合は、価値が上昇する前に生前贈与を行うことで課税金額を抑えることができます。

相続トラブルを未然に防ぐメリットもある

遺書などがない場合は、遺産分割協議において、相続人同士の主張がぶつかり合ってトラブルに発展する可能性があります。生前贈与を行うことによって、贈与相手を選ぶことができるので、このような遺産分割協議におけるトラブルを回避することができます。

不動産などは生前贈与が高くつくこともある?

不動産を生前贈与する際には、登録免許税や税理士などへの申告報酬といった登記費用がかかり、さらに不動産取得税も発生します。登録免許税は不動産評価額の2%かかり、不動産取得税は不動産評価額の約4%がかかりますので、合わせて不動産評価額の約6%の費用がかかります。

一方、相続で不動産を取得した際には、登録免許税が0.4%で、不動産取得税は必要ありません。不動産評価額が大きい場合は、生前贈与の節税効果を上回り、費用が高くついてしまう可能性がありますので、各種費用を正確に比較するようにしましょう。

財産を生前に受け取る生前贈与手続きの基本知識

生前贈与とは、被相続人が生前に財産を相続人に贈与すること。相続する遺産が大きく、過分に相続税が大きくなってしまう場合には、相続税対策を目的として用いられます。この贈与に関しても一定の税金が課税されます。この生前贈与に関わる税金のことを生前贈与税とよんでいます。

一般的に贈与税にはふたつの種類があるといわれています。

暦年課税贈与

通常、贈与税とはこの暦年課税贈与のことをいいます。この場合、申告書を提出しなければならない相続人のパターンはふた通りあります。ひとつは、「納めなければならない贈与税額がある人」そしてもうひとつは、「申告書を提出しなければいけない規定が適用される人」です。このふたつのうち、どれかひとつにでも当てはまる場合には、その税額が0円であっても、必ず申告書を提出する必要があります。

相続時精算課税贈与

特に、高齢者の方が保有している財産を、早い段階で子どもなどの世代に移転したいということがあった場合に該当します。おもに、親子間、祖父母と孫といった親族間でしか適用できません。こちらの贈与税の場合でも、財産の税額がどのような金額であっても必ず申告書を提出しなければいけません。

2500万円以上の贈与手続きはこれら制度を組み合わせる

生前贈与を受ける不動産の価額が2500万円以上の場合は、20%の贈与税がかかってしまいます。そのような場合は、暦年課税制度と相続時精算課税制度を組み合わせて活用するという節税方法が効果的です。

暦年課税制度は、年間110万円までの贈与であれば贈与税が非課税になるという制度で、毎年110万円以内で不動産の権利を贈与していき、ある程度贈与が進んでから相続時精算課税制度で一括贈与をすることで節税効果を得られます。

長期的に行っていく節税方法ですので、急ぎの場合は活用が難しいですが、大きな節税効果を得られます。

専門家を利用したほうが良いケースも知っておく

贈与を受ける際には、必ず契約書を取り交わすようにしましょう。契約書を交わしていないと、受け取った財産が贈与を受けたものだと証明することができなくなってしまいます。そのため、相続発生後になってから、他の相続人に「財産は貸し付けているものなので、返済してください」といった要求を受ける可能性があります。

このように、生前贈与をあいまいにすることで遺産分割協議の際にトラブルを招く可能性がありますので、必ず契約書を交わして贈与の形跡を残しておきましょう。万が一契約書を交わしていなかったことによるトラブルが発生してしまった場合は、協議が泥沼化してしまうリスクもありますので、専門家に相談するようにしましょう。

不動産を贈与する場合

不動産の生前贈与を行う場合、多くは贈与契約・登記・贈与税の申告が必要となります。贈与契約書の作成は知識のない素人には難しいので、司法書士などの専門家に依頼した方がスムーズです。

過去の生前贈与に関する契約書の作成

贈与契約書を作成せずに贈与を行っていた場合や、贈与契約遺書を紛失してしまった場合は、過去に遡って贈与契約書を作成することができます。

しかしこの場合は、税務署などから「節税の為に実際に行われた贈与と異なる内容の契約書を作成しているのではないか」と疑われる可能性があり、もし契約書の内容と実際の契約の統合性が取れなかった場合はトラブルに発展します。このような場合は、専門家に依頼するのが無難です。

贈与税の申告期間は?

基本的に贈与税は、1年間(1月1日~12月31日まで)の年間単位で課税されます。この1年間で贈与された財産にかかる課税価格が、基礎控除額の110万円を超える場合、税額の算出が可能な方は贈与税に関する申告書を提出する必要があります。その期限は、贈与をうけた年の翌年2月1日~3月15日までと決められています。

納付期限についても申告期限と同じです。暦年課税贈与、相続時精算課税贈与ともに申告期限は変わらないので注意しておきましょう。ちなみに提出先は亡くなった方の納税地の所轄税務署長となります。期限を過ぎてしまうと、無申告加算税という罰則のための税金が発生してしまいます。

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